【この記事でわかること】
◼️チョンブリFCのT2優勝&T1昇格の瞬間
◼️ タイリーグのサッカー文化のリアル
◼️チョンブリが特別なクラブになった理由
- ◆チョンブリFCとは?
- ◆名門チョンブリ復活の瞬間を見届けるために
- ◆プラチナチケット?――そこに待っていた意外な光景
- ◆T2優勝、T1昇格決定!
- ◆そして終わらない宴
- ◆おめでとう、チャヤトーン
- ◆チョンブリが特別なクラブの仲間入り!?
- ◆次回予告
◆チョンブリFCとは?
『チョンブリFCとは?』についてや、オレとチョンブリとの関係について書いているので読んで貰うとさらに楽しめるよ。
◆名門チョンブリ復活の瞬間を見届けるために
成田からバンコクへ飛び、ドンムアン空港に着いたのは昼の15時。
そして、この日のキックオフは18時。
決戦の地スパンブリーまでは、車で2時間弱。となれば、もう時間がない。
列車やバスでは到底間に合わない。
だから迷わず、車をチャーター。
現地在住の仲間と合流し、Bダッシュでスパンブリーへ向かった。
試合前、聞いていた情報では、対戦相手スパンブリーはすでに降格決定済み。
そしてチョンブリ側に割り当てられたアウェイチケットは1800枚。
しかも、それらはすべて完売だという。
オレは現地の仲間を頼り、どうにかこうにかアウェイ側のプラチナチケットを手に入れた。
◆プラチナチケット?――そこに待っていた意外な光景
しかし、“プラチナチケット”だと思っていたチケットが、実はそこまで難しいものじゃなかったことに気づくまで、時間はかからなかった。キックオフ1時間前にスタジアムへ到着。
なのに、人影があまりない。
試しにスタジアムをぐるっと一周してみると見かけるのは、水色と青の縦縞ばかり。
チョンブリのユニフォームを着たサポーターしか見かけなかったのだ。
そして、スタンドに入ってさらに驚く。
アウェイ側のチョンブリスタンドは、ほぼ満員。
一方、ホームのスパンブリ側は、ゴール裏が完全閉鎖され、誰一人いない。
バックスタンドにも、ユニフォームを着た応援しそうなスパンブリサポーターはわずか10人程度…。
「ここはどっちのホームゲームだよ!?」
そんな感覚になるほどのガラガラぶりだった。
どうやら、“チョンブリ側のチケットが売り切れた”けど、全体で見ればガラガラもいいところ。。。
◆T2優勝、T1昇格決定!
そして試合だ!
チョンブリは立ち上がりから攻め立てるも、なかなかゴールを割れない。
スタンドには、少しずつフラストレーションが溜まりはじめる。
この試合、引き分け以上で昇格が決まるチョンブリではあったが、もし負けてしまえば、2位・3位の結果次第では、優勝どころか、昇格すら逃す可能性もあったからだ。
とは言え、最終的にチョンブリは1-0で勝利!
T2(タイリーグ2部)優勝、そしてT1(タイリーグ1部)復活、その両方を、自らの手で勝ち取った。
◆そして終わらない宴
アウェーのスタジアムでありながら、セレモニーは完全にチョンブリサポーターだけのものだった。
試合後、数少ないホーム スパンブリーのファンはすぐに帰路へ。
スタジアムを埋めるのは水色と青だけだった。
ピッチでは選手たちがファンに応え、手を振り、飛び跳ね、叫んでいた。
セレモニーが終わると、サポーターたちは次々にピッチに降り始め、そこからはもう「大撮影大会」。
選手もファンも一緒になって、昇格と優勝の喜びをピッチ上で爆発させた。
試合終了から1時間以上経っても誰も帰ろうとしない。
ファンも選手も、ずっとそこにいた。
片道3時間、4時間かけてやってきたチョンブリサポーターたちとの交流。
もうファン感謝デーの様になっていた。
もちろん、オレもピッチに降りた。
優勝カップにも触ったし、選手たちとも写真を撮った。
日本だったら、ピッチに降りた時点で大問題だろう。
SNSで拡散され、ネット警察が得意げに、謝罪、処分だと大騒ぎするはずだ。
でも、タイは違った。
誰も怒らない。
誰も咎めない。
心からエンジョイしている。
これが、タイのサッカー文化の懐の深さだろう。
ま、ゆるいとも言うんだけどね……苦笑。
◆おめでとう、チャヤトーン
"マイケル"ことチャヤトーンは、FC東京に来たとき、コロナ禍でろくに練習すらできなかった。
バンコクに来るたびに彼と会ってはいたけど、
試合でピッチを走り回る彼を見るのは、これが初めてだった。
そんな彼が主力としてピッチを駆け回っている。
ぶっちゃけ、それだけで特別な感情だったよ。
そして、チャヤトーンの家族――
お父さんも、お母さんも、お姉ちゃんも、
みんなあたたかく迎えてくれた。
そして、ママはオレにユニフォームをプレゼントしてくれた。
オレがリーグ戦用のユニフォームを持ってるのを知っていたのか、カップ戦用ユニフォームを準備していてくれた。
そんな細やかな気遣いがたまらなく嬉しかった。
さらにマイケルが東京にいる時にDMをくれたお姉ちゃんとも初めて会えた。
弟思いの良い姉ちゃんだ。
◆チョンブリが特別なクラブの仲間入り!?
正直な話、これまでタイリーグでどこが好きかと聞かれれば、漠然と「行きやすいから」という理由だけでバンコク周辺のチームの名前を挙げていた。
そして、日本人プレーヤーや知り合いのプレーヤーがいるチームを注目してきた。
それはポートであり、BGパトゥムであり、ムアントンみたいな・・・。
でも今回、この昇格の瞬間に立ち会い、そして友人チャヤトーンがピッチで躍動する姿を見たら、一気にオレにとって特別なクラブになったよね。
単純だけどさ〜。
と言うことで、来シーズンは少しチョンブリを注目してみようと思います。
また、気になるクラブが増えてしまったよ!笑
◆次回予告
この後の旅はリーズ、クロアチア、デンマーク、メキシコと続きます。
まずはリーズなのかな!?
乞うご期待!!
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📝 植田朝日 / Asahi UEDA
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